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施設の診断とは、点数を用いて60点だから不合格 90点なら合格と合否を判定するために実施するものではありません。99点という高得点をとれる高いレベルの衛生環境が整備されていても、異物混入の危険性が全く無いわけではありません。合格施設だから安心ですなどと高をくくるようなことがあっては返って診断するほうが危険となります。

診断は万に一つの異物混入も無いような施設環境へと整備するための衛生活動の一環として実施しているのだという意識をもたれ、たとえ99点でもあと1点をとるための日頃の衛生活動を継続されることが必要となります。

点数で診断を行いたいなら、合否を判定しているのではなく、施設の整備度合いの目安としているのだという程度でとらえられるのが良いでしょう。

HACCP99.comでは、「この排水溝には勾配が1/100なので不適合」というような構造的不備だけをみて診断を下すのではなく、製品に危害を及ぼすと思われる要因を排除していくという視点での診断法をご紹介したいと考えております。

勾配2/100以上が必要なのは、排水溝に流れ込んだ残痕が堆積腐敗に起因する菌の増殖を防ぐために適度な流れを確保するためであり、排水溝でも水しか流れない場合はたとえ1/100でも問題が発生しないかもしれませんし、残痕に重量があるなら勾配をきつくすると水だけが流れ、返って残痕堆積を招くことにもなりかねません。
現場の状況に応じたケースバイケースの是正処置を導けるものが、施設担当者の方にとっての使える診断法と言えるのではないでしょうか。


診断編では、・診断法 ・手順 ・ルールの順に、プチHACCPをご紹介していきます。

   
    

プチHACCP 診断法

HACCPシステムの支えとなる施設への整備とは、病原菌や異物が製品に含まれない環境をつくりだすことといえます。すなわち汚染物等が付いて無い製品がつくり出せる環境であることが施設の大原則となります。

この施設の大原則を満たせているかどうかという診断法としてHACCP99.comで開発した「3ない診断法」をご紹介します。

3ない診断法とは、「つかない」「いれない」「てをとらない」 という3つの視点から製品を中心に、それを取り巻く施設環境の不適合を摘出する手法です。
          

 
3ない診断法の「3ない」とは次の3つとなります。

     つ…つかない
     
         交差汚染の危険性がない施設環境
 
     い…いれない    
 
         異物混入の危険性がない施設環境

     て…てをとらない

         掃除がしやすく汚染物が取り除きやすい施設環境




製品を中心に、それを取り巻く製造環境の不備に起因する危害として考えられるのが、汚染 混入 増殖 であり、施設整備とは製品をこれらの危害から守る整備をゾーニング・動線・バリア施設・サニタリーデザインという視点で実施していくこととなります。


3ない診断では次のような診断を実施することが基本となります。

つかない」 という視点での診断はゾーニング・動線の不整備による交差汚染を防ぐことを目的に実施します。


いれない」 という視点での診断は動線・バリア施設の不整備による異物混入の危害を防ぐことを目的に実施します。


てをとらない」 という視点での診断はサニタリーデザインの不整備による菌による汚染、異物混入を防ぐことを目的に実施します。



プチHACCP 診断の手順

「汚染物 ついてないかと 3ない診断」  


    診断の手順は 

    つ ⇒ い ⇒ て ない の順に、

  
構築状態、維持環境の整備状態 を診断していく手順となります。


プチHACCP 診断のルール

・ハードに起因する不適合に限る。
(段ボールが指定の場所に置かれていない、作業者が他の作業者とおしゃべりのために指定の動線以外を歩行しているなどは5Sの問題ですから 不適合として診断しない。保管場所が場違いな指定であったり、扉の都合で異なる清浄度の部屋を行き来する動線となっているというハードに起因する不適合に限る。)

・現状施設の環境(狭い・古い等)や背景にある諸事情を考慮すること無く事実を診断する。

・突発的な対応(注文に対応した大量生産)時の動線も例外扱いしない

・他の原則とは同時に診断しない

・診断は現場での現認によるものとし憶測は含まない

・徹底した現状の把握のためにも診断は一定の期間継続し実施する




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