野村総研の推計によると今年3月末時点のブログのサイト数は1,250万に達した。ブログ上では1日あたり約50万件の記事が書き込まれ、その中にはコンビニで発売された新商品やレストランの感想など食品に関する話題も多い。このブログに記載された消費者の声を活用する企業が増えてきた。
■大塚製薬は商品コンセプトの浸透度をブログで分析
大塚製薬は2006年4月に戦略商品として栄養食品「SOYJOY」を発売した。SOYJOYは美容や健康にいい大豆を原料としているのが特徴だ。同社はこの商品コンセプトがきちんと消費者に浸透しているかをブログで分析した。
商品がどんな言葉と一緒にブログで語られているかを調べたところ、本来1位になって欲しい「大豆」は8位に留まった。そこでコミュニケーション方針を変更し、タレントのみのもんたさんが大豆で出来ていることを説明するCMに切り替えたところ、ブログ上でも「大豆」が1位になった。このように、ブログを見ると消費者の反応が手に取るように分かる。では、さらにどのようなことが分かるのか、富士通総研が行ったカゴメの乳酸菌飲料「ラブレ」の分析結果の一部を紹介していく。
昨年2月に発売されたラブレについて語られた2006年のブログの記事数を月別に示すと、それまで100件前後で推移していたものが、11月に1,053件と大きく増えているのがわかる。これは、発売当初はあまりの人気で販売エリアとキャンペーンを限定していたが、生産体制の増強が終わって11月から全国販売を再開し、大量のテレビCMを放映したためだ。マーケティング活動の結果がダイレクトにブログに現れる。
単に記事数という話題の量だけでなく、その記事内容からメッセージがきちんと伝わっているかが判断できる。11月から放映されたのは吉永小百合さんが飲用実感を伝えるテレビCMであったが、ブログ上でも「植物性乳酸菌」や「飲み続ける」ことなど、商品の特徴が書き込まれていた。
さらに、CMに触発され試飲した感想として「従来の動物性乳酸菌入りの乳飲料と比べてしつこくなく、スッキリとした感じなので、これなら毎日飲んでも飽きないだろう」といった具体例を集めることもできる。このような商品に関する感想を書き込んだブログ記事の比率は10月には8%しかなかったのに対し、11月は27%へと上昇している。この数値からもテレビCMの効果を評価できるだろう。このように消費者の「生の声」が把握でき、どんな要因で変化したかを時系列で分析できるのがブログ分析の特徴だ。
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